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忘れやすい「保険」について

債務整理の方法のなかでも、裁判所に申立てを行う個人再生、自己破産の手続きにおいては、ご自身の名義で契約している保険について保険証券と解約返戻金額証明書を裁判所に提出する必要があります。

 

なぜならば、仮にいま保険を解約した場合に保険会社から戻ってくる解約返戻金は、手続きをされる方の財産にあたるからです。

 

しかし、生命保険や医療保険についてはどこの保険会社のどういった保険に加入しているかという点についてすぐにお答えいただけるのですが、マイホームの火災保険や賃貸物件の住宅総合保険、自動車保険については、どういった保険に加入しているのか、調べてみないとわからないという方が多いです。

 

それは、生命保険や医療保険については月払い(毎月一定額を保険会社に支払う方法)にされている方がほとんどであるのに対し、火災保険や住宅総合保険、自動車保険については保険期間分の保険料を一括払いされているケースが多いからではないかと思います。

 

マイホームの火災保険であれば、住宅購入と同時に保険に加入したというケースが多く、住宅購入から相当年数が経っている場合には、どのような保険に加入しているのか、保険料がいくらだったかといった点を正確に覚えておられる方はそういらっしゃらないでしょう。

 

この忘れやすい、火災保険、住宅総合保険、自動車保険についても、生命保険や医療保険と同じように保険証券と解約返戻金額証明書を裁判所に提出する必要がありますので、マイホームをお持ちの方、賃貸物件にお住まいの方、お車をお持ちの方は、そういった保険をお忘れになっていないかご注意ください。

2021.08.23
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